素敵な和菓子の世界①|上生菓子 落とし文
どうも、とあてんです!
みなさんは「上生菓子」と聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?
僕は小さい頃に茶道を習っており、教室に行くといつも用意されているお菓子が楽しみで仕方なかったことを思い出します。
小さい頃から甘いものには目がないんですよね。笑
今回は見た目にも彩り鮮やかな上生菓子について詳しく調べてみました!
上生菓子とは?生菓子との違いは?
そもそも上生菓子とはどのようなお菓子を指すのでしょうか?
生菓子
流し物、餅物、練り物、蒸し物など、生の風味のある、口あたりがしっとりしたお菓子のことです。そして、「半生菓子」。こちらは、外側は乾いていますが、内側は生の風味のあるしっとりとしたお菓子のことで、最中(もなか)が代表されます。
生菓子の中でも、練り切り、羊羹(ようかん)、こなし、求肥などの菓子を、「上生菓子」と呼んでいます。上生菓子は、しっかりとして食べ応えのある、かつ口当たりが滑らかで味わい深い風味を備えた和菓子のことで、古くから、茶席では濃茶とセットのお菓子として登場してきました。
つまり、上生菓子は生菓子の一部に分類されるということなんですね!
上生菓子の素敵なストーリー 落とし文
さて、上生菓子について学んだところで、僕がとても好きなエピソードをひとつ共有したいと思います。
それは、落とし文という上生菓子にまつわるエピソードです。
この落とし文というお菓子は、平安時代の物語から作られているといわれています。
むかし、身分の違う御武家様に恋をした女性がおりました。
かなわぬ想いを筆にしたためたものの、渡せずに丸めて川に流したのです。
こうして叶わぬ恋を切なく思い、句として詠まれた物語から、「落とし文」と名付けられたのです。
上品な甘さと、ほろりやさしい口どけはまるでひとを想う優しさを感じさせ、まさに落とし文という名前がピッタリですね。
また、余談ですがオトシブミと名付けられた昆虫も存在しており、初夏の産卵の時期になると葉っぱをクルクルと丸めて卵を産み付けます。
平安時代の貴族は、この昆虫をみて「まるで意中の相手に伝えたくても伝えられない想いを抱えているようだ」と感じたことが、この物語の元になっているようです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
とても素敵な菓銘の由来でしたね。
上生菓子には他にも多くの種類があり、それぞれに物語があります。
和菓子の世界は奥深く風情があるため、知れば知るほど人生が豊かになるような気もします。
今後も引き続き新たに得た学びを共有したいと思います。
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